April 23, 2010
世間地図
*「昨晩読み終えたとある本の中で『世間てェのはあるものじゃねえ、作るものだ』という科白が強く印象に残りました。今インドに行っている友人が昔似たような口調で気概を吐いていたのをよく覚えていますが、この科白は別に気概のようなものではない。ですが、とても前向きで良い科白だと思いました。
この頃、Twitterをやっているとつくづく自分のタイムラインに"世間"を感じます。これは自分の"世間"をデフォルメした縮図のようではなかろうか?と。そうやって眺めてみるとおもしろい。色んな人がいて、全然知らない人も多いのだけど、やはりどこかひっかかってきたり、全く自分に関係の無い人とは思えなくなってくる。一応『誰そ彼』アカウントを名乗っているので、イベントに興味を持ってくれたという方が多いようす。だとしたらやはり自分の"世間"と重なっています。名付けたし、育んできたし、僕の"世間地図"の中で誰そ彼は大きな大陸を成している。

この誰そ彼という世間は、勿論他のスタッフや関係者たちの"my世間地図"にも大なり小なり登場している事でしょうが、そういった重なる地形を利用して他人の"世間地図"へと旅をしてみるのが最近面白くなってきました。家族も一つの"世間"だし、または地元であったり、他の活動の場であったり、重なる世間を糸口にして他人の世間に顔を出してみる・混じってみると、必ずひとつ以上は美しい景色を見る事ができるのです。コレ不思議。
年末に関西へ行って"友人の家族"という世間に混じってみたり、名古屋・小田原など"友人の地元"に顔を出してみたり、暫く離れていた鳥取の友人に会いに行ったら世間が変わったせいか言語や思考も違っちゃってケンカしたり、その時は"舞台"と称したけれど友人の居るバーで見た(参加した)人間模様だって一夜の世間だ。
等など…とにかく僕は今、こんな世間旅行にハマっています。それぞれの世間のレイヤーが層をつくる過程が楽しくてたまらないのです。
最近特に楽しかった世間旅行は、【TOKYO WEEK SOUND EXPRESSION Vol.1】と名付けられていました。このブログでもちらっと触れていたり、近頃お会いした方には良く出来たフライヤーをお配りしたかと思うのですが、4/6-25まで行なわれるライブイベントや写真展に総称を付けてひとまとまりとして見せた、云わばひとつの世間地図であります。

先日の誰そ彼 Vol.18は、NYのレーベル12kのshow caseライブを兼ねての開催で正に二つの世間が介在していたのですが、同時期にオーストラリアから来日するTom Hallのツアーや、周辺のアーティスト達のイベントなど、近い世間同士に串刺しトンネルを掘ってみたワケです。

それぞれが割りと既に構築された世間であるし、それぞれ維持するパワーもかかっている故に、このトンネルこそが功を奏した!と云えるほどの効果までは残念ながらなかったような気がしますが(w、中に居たはずの僕がとっても楽しくなっちゃって、先に述べたような近しい世間を旅しながら、なんとなく良いブレンドの空気を感じていたのは事実。この期間で見たライブはどれも好きな音楽と思えるし、やはり狭い世間ですからその中で出会う人が僕の世間の誰かと繋がっていたり。

この開催形態は世に名高い「コラボ」とも違うし、完全に混ざり合っちゃうわけでもないし、"世間同士が重なり合う"としか例えようの無い感じ。来てくれるお客さんにまで伝えるのは相当の工夫が必要なのだろうけど、例えばこの、"いくつかの世間のレイヤーとレイヤーの間"に [新しい世間] を見出すというのはどうだろう?まるでジョジョの新しいスタンド能力の説明のようになってきてしまいましたが、、、
『世間てェのはあるものじゃねえ、作るものだ』なんて、気概に至らぬ科白を吐いてみたくなったのです。▼











