November 08, 2009
土ボーイ思う、朝の中野、寺町通り

*「昨日は誰そ彼の仲間と鍋。熊本出身のサイトウ君が作る博多風水炊きがおいしい。関東の人間としては白濁だしの水炊きに憧れるものです。ネギを手づかみでどかっと入れて食べるのもいい。ごちそうさまでした。
夕方から始めて深夜まで、何かしら飲み食いしながら長々といつもの世間話。
酔ってくると決まってお坊さんのスギウさんに仏教の質問をしたくなり、その話を聞くのがこの頃の楽しみなのですが、昨晩はアニミズムと仏教の関係性というアプローチから始まりました。
大昔、自然との付き合いがもっと密接だった頃、どんな国、どんな人種であれ、食うためには自然とうまくやっていくことが何よりも重要だったはずです。それで万物には神が宿るという考えの下、それぞれを敬うことで日々を生きていたわけです…ざっくりですが。
そんな積み重ねの信仰と共に暮らしていた人々のところに仏教なる、システム化されパッケージングされた高機能な外来のものがいきなりやってきたのですから、その頃の人々の驚きたるやどれほどであったのか、僕は気になります。「えっ?南無阿弥陀物って唱えてればいいの??」とか言ったのだろうか。
自然とのお付き合いという話では、以前誰そ彼メルマガの連載『タソガレ往来紳士録』にてことわざのことを書きました。ことわざの中には正にアニミズム的なものがあります。天気を知る為の知恵などを、覚えやすい短いフレーズにしたという。
そのことわざが妖怪に転じていたり、ことわざにはなくとも土着的な信仰が妖怪化していたり、「ちょっと覚えておいてほしいTIPS」な知恵などが妖怪に込められている事もあるのです。
アニミズムがテキストににじみ出ていることわざに対し、絵ににじみ出ているのが妖怪、という構図が浮かび上がり、鍋を前にして膝を叩いた夜でした。
広く浸透させるために、扱い易いサイズにブレークダウンしてツール化しちゃうというのは、「南無阿弥陀物」が究極だなあと思います。「南無阿弥陀物」の字面や音から何かがわかるのではなく、「南無阿弥陀物」は"思いを馳せる"ためのトリガーであるという点がすごい。してやられた!という感じです。
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狂騒の夜はあっという間に更け、また知らないうちに眠り、早めに起きちゃったので帰り道の中野はブロードウェイに寄り道。あのアーケード街がちょうど始まる時間帯で、僕らが歩けばシャッターが開いていく。こんな時間のブロードウェイは始めてかも。良いムードの喫茶店でモーニングセットを頂いたのですが、僕らは朝のブロードウェイで目撃してしまったのです、彼を。
誰を?
THIS IS IT! マイケル・ジャクソンさんを。
「NOODLES」とかゆうファーストフード店の開店記念かなんかで、店頭にマイケルコスプレのお兄さんと、パイレーツオブカリビアンのジョニーデップのコスプレのお兄さんが立ってビラを配っていたのです。意外に再現度が高くて異様。凄く低姿勢なマイケルが「昨日開店したんです!」なんて言って見つめてくるので、思わず目をそらしてしまう。ミスター・ロンリー。
「今マイケルがいるんだけど、」なんて電話をかけている人がいたり、ブロードウェイ商店街のBGMがライヒ風のミニマルミュージックだったり、その状況のサイケ加減にクラクラしてしまいました。朝10時の中野。
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午後は、先週突然居なくなって見つかって愛着が増した自転車に乗ろうと決めました。既に午後3時をまわっていたので遠出はせず、まだ行っていない久我山方面を攻めようと地図をみたら「寺町通り」という寺院密集地帯があったので、そこを目指す事に。
道が狭くて嫌いな連雀通りを伝って、三鷹台団地通りに入ります。三鷹台団地は建替え工事が行なわれ、現在は誰も住んでいない旧団地と新しい団地が建っています。旧団地はノスタルジー残る静かな場所になっていて、通ると凄く寂しい気持ちになるのですが、団地っこの自分の原風景と通じる所があるせいかついつい覗いてしまいます。
団地通りを抜けると人見街道。人見街道はなんとなくオッサンの雰囲気。ゴルフとかテニスをやるオッサンたちの道な感じです。
目指す寺町通りは意外にすぐに着いてしまって、入っていくと線香の落ち着く匂い。立派なお寺さんが立ち並んでいます。寺の敷地って必ず太くて高い樹が立っているのがいい。しかもこの時期は葉が黄色くてとてもきれいです。この、葉の壁とか!造園職人の執念を見る思いですね。
色々見た中で一番素敵と思ったお堂は妙祐寺さん。玄関を見ると「浄土真宗本願寺派」とある。なんとなく築地本願寺を想起させる建物ですね。
走り始めた時から妙な乗り心地だったのは、タイヤの空気が少なくなっているせいで、自転車屋さんを求めて久我山駅に向かいます。松葉通りをあがっていくと久我山駅に着きます。
踏み切りのところで人命救助の現場を目撃したり、カルピスソーダ500ml缶片手に散歩する元気なお爺さん、家庭菜園にのめり込んで前傾姿勢のマダム、狭い道を僕とすれ違う洒落た外車のクラクション、それぞれの午後のシーン。
自転車屋もムードよさげな喫茶店も見つからないまま井の頭線と併走し、井の頭公園へ突入。行なわれている球技の数々と西日射す紅葉が鮮やかに映えています。
コーヒーとドーナツを買ってベンチに座るが、どっちもなんかうっすい。こういうのは好みと違うなあと思い、昨晩の水炊きその他の濃いイロイロを頭に浮かべるに、今日はこれくらいがちょうどいいのかなと思ったり。胃の頭公園、寒くなってきたのでしめじを買って帰る。▼











