September 20, 2009
Bianchi、国立天文台、いせや、丸幸
*「先日、新しい自転車を買いました。三鷹市に転入する際にもらったガイドブックがよく出来ていて、行ってみたい場所が多くあったのと、西荻や阿佐ヶ谷、高円寺辺りに出かける時にも便利だし、西東京のほうへ武蔵野うどんを食べに行きたいとか、そんな理由からです。
ちょうど、3~4年乗り続けたママチャリが寿命を迎え、買い換えを必要としていたのもありました。せっかくならば、スポーティー且つファッショナブルな自転車を購入しようと、ツールドフランスファンの友人夫婦に相談をしたところ、『Bianchi(ビアンキ)』というイタリアのメーカーを奨められました。ちょうど、僕の求めていた街乗り向けの車種が予算内で在り、見た目も非常に好みだったので勢いで購入しちゃいました。
日曜の昼間、一圓でギョウザとビールの勢いを借りて近所のセオサイクルさんで即決。カラーはBianchiのトレードマークともいえる伝統の「チェレステ」 です。「チェレステ」というのは"碧空"というような意味あいで、王妃の瞳の色が由来だとか。噂では、毎年ミラノの空の色を見て塗料を調合してるとかしてないとか。確かに、街で見かける他のチェレステをみても僕のモデルとは色が違います。
乗り心地もそれまでのママチャリを思うと雲泥の差。これはびっくりします。数千円のママチャリを乗りつぶしていた頃とは違い、なんというか車両としての自覚が芽生えます。そして愛車精神。バイクにも車にも憧れがなく育ってきたので、今更その気持ちがちょっとわかってきた感じです。
そんな愛車にまたがり、今日はまず家の前の吉祥寺通りを南下、東八道路へ出ました。そこから西へ進み天文台通りに入って坂を下っていくと、右手に国立天文台が見えてきます。国立天文台は良い場所だという噂を聞いていて、自転車を買ったら行こうと決めていたのです。
まず見学者受付のおじさんがとてものんびりしていて良い。入場時間や名前など記入するので少し時間がかかるのですが、急ぐわけでもなくじっくりルーチンをこなすやり取りを聞いていると、だんだん国立天文台のタイム感が浸透してくるのです。
第一赤道儀室は国立天文台三鷹キャンパスの中で最古の建物で、確かに雰囲気からしてすごい。中を歩くとギシィとなって抜けそうな箇所があり、20名以上は一度に入らないでと書いてあります。
太陽に向かって望遠鏡が伸びており、直接覗くと目が危ないので紙に太陽のシルエットを写しています。昔はここで黒点のスケッチをしていたようで、実際のスケッチも見ることが出来ます。
スケッチの周りに書き込まれている数値が気になって、常駐のおねーさんに「これって黒点の住所ですか?」と聞いてみたのですが、そんなわけないとの事。
望遠鏡が自動的に太陽を追尾する為に体感ではわからないような一定の速度で微妙に動いているのだそうな。それもおもりが落ちる力を利用しているらしく、確かにおもりがなんか動いてます。それが動力とはとても思えない見かけなので驚きです。
観測に大切な時計だって今は電波だろうけど、昔は長時間安定した時計を作り出すのに相当精密なメカを必要としたわけです。"一定" を得る事はベラボーに難儀な事で、その為に費やされている技術の途方も無い大きさは宇宙そのものに等しいロマンがあるなあと思いを馳せます。
大赤道儀室の望遠鏡は更にデカい!1/1ガンキャノンくらいの感じです。ここでかかっているビデオの曲がとても良かったです。どなたが作ってるんでしょう。
アインシュタイン塔は中に入れなくって、離れた所から見るだけなのですが、昭和初期の建物で茶色のタイルが印象的。京極堂シリーズの殺人の舞台にでもなりそうな雰囲気のある建物。
旧図書庫もアインシュタイン塔と同じスクラッチタイルが使われていて、これも外観を見るのみですが素敵な建物です。
ゴーチェ子午環は明治の頃にフランスで作られたものを約2万円で購入し、大正の頃に三鷹へ移したとか。レプソルド子午儀室なんて確か800円とか書いてありました。勿論当時の額ですけど、なんか笑っちゃう。ひさしがかわいい建物。
一番奥の自動光電子午環周辺は広い原っぱになってて草ぼうぼうなんですけど、「えっ?」って感じの遠くの草むらから自転車に乗ったおっちゃんが登場。めちゃくちゃガタガタしながらもなんとか自動光電子午環に到着して、一緒に見学する体に。
自転車のカゴにはペットボトルカバーに包まれた1.5リットルのお茶が入っていて、きっと僕と同じ感じでこの辺をサイクリングしているのだろう。その後も、僕の歩くちょっと先をゆらゆら走りながら導いてくれました。自転車で入ってこれるというのもなんかいい場所。
『4D2U』という四次元プラネタリウムが見たかったのですが、月2回しか上映が無くしかも予約制。いつかちゃんと予約して行こうっと。
国立天文台を出て、更に天文台通りを下る。右に曲がっていくカーヴの坂道がとても気持ちいいです。下りきると野川という川があります。この川をのぼっていくと、野川公園に着くというワケ。
野川沿いは長閑なサイクリングロードのようになっています。途中少し逸れると美しいグラウンドがあり、その先に調布飛行場があります。飛行機を見ながら一休憩。プロペラの回る音とか、エンジン音とか久々に聴いたなー。いい音。
お腹が空いたので持ってきていた『東京人 8月増刊』を頼りに、お蕎麦の地球屋さんへ。もりと瓶ビールだなと勝手に決めていたところ、中から出てきた地球屋のおじさんぽいおばさんに「もう蕎麦終わっちゃった。」と言われ大ショック。「連休だからね~。一時半には終わっちゃうよ。」との由。甘かった。
がっくり肩を落としていると、タイミング良く昨日会えなかった友人から電話があり、これから武蔵境で会おうという事に。
東八道路に戻って、かえで通りを左折。ずーっとまっすぐ行くと武蔵境の駅が見えてきます。ここで友人と落ち合い、自転車はヨーカドーに停め、中央線で吉祥寺へ。16時からいせやで飲み始めました。
今日は朝からメロンパンひとつっきりだったので、シューマイがうまい。煮込み、冷奴、焼き鳥を何本か。
何故かこの友人は僕と飲むと必ずラーメンに行きたがるので、二軒目は彼の調査結果で武蔵境の丸幸というラーメン屋へ。突き出しのメンマと瓶ビール。外から吹きこむ秋風が優しく、TVは相撲中継をやっています。
なんと今時ラーメン一杯390円で出していて、麺がたまご麺と国産そば粉入りの中華麺が選べます。僕は中華麺のほうにしましたが、確かにちょっと黒くてコシがあっておいしい。スープもしっかりした味のしょうゆで好み。それに刻んだ玉ねぎが絶妙に馴染んでいて旨い。390円は安いです。こんなお店がもし吉祥寺にあったら毎晩通ってしまいそうだな。
友人と別れ、中央線沿いを走って帰路につきます。途中こんなシャングリラを発見。
こういうとこにはいっていけたらなあ、なんて指をくわえて眺めた後、少し走ると万助橋。家まであと少し。まだ19時かあ。▼
Posted by Takuya Endo at September 20, 2009 10:02 PM











