September 17, 2009

渋温泉下見旅行 三日目

和合橋

*「月曜も晴天、多喜本さんの露天風呂から始まります。月曜の仕事を休めずに昨晩泣く泣く帰京したPと店長の分も下見がんばるぞと、丸出しで決意を新たに。
この露天は常連の楽太郎さんが作ったという楽太郎風呂。楽太郎さんの部屋、"楽の間"もありどちらも楽太郎さん滞在時以外は一般のお客さんが利用できます。

午前中は金具屋さんに再度お邪魔して、見学おさらい。機材の搬入路や、電源まわり、照明など、細かいポイントをチェックしていきます。
そして、14日の会場になる予定の、10年前から使われていない旅館『臨仙閣』の下見もさせてもらいました。

[臨仙閣]

臨仙閣

部屋や設備は10年前のまま残っており、ちょっと手をいれたらすぐにでも営業できそうな状態です。実は温泉も未だにドバドバ湧き出し続けている。
金具屋 斉月楼のプロトタイプとなった建物ですから、中を見せて頂いて大感動。昭和モダンな印象の相当おサレな部屋がこれでもかとあります。これは実際泊まりたいという気持ちに。

臨仙閣 客間1

斉月楼のように、各階ごとにコンセプトの違う街のイメージ。最上階はなんと城風!思わず出陣したくなるような扉も本格的。

臨仙閣 客間2

臨仙閣 客間3

地下に下りると、またもモダンな風情のあるロビーが広がります。卓球台や鍵盤などが置いてあり、当時を偲ばせます。渋モボ、渋モガ達が集ったのだろうか。このロビーから、ステージとなる広間やお風呂に繋がるのです。

お風呂も凝った意匠で、これも入ってみたい!(音泉温楽のイベント時はお客さんは入浴できるようになる予定です。)

臨仙閣 女湯

今回も案内をしてくださったのは金具屋九代目の西山和樹さん。西山さんにお礼とお別れの挨拶をしたら、お昼はまたもや来々軒へ。豆腐ラーメンにすっかりハマってしまいました…。食後のリンゴが爽やかでうれしい。

これで一応今回の下見旅行の行程を終えたので(豆腐ラーメンまでが下見)、午後はサワサキさんの車に乗せて頂き温泉めぐりをしながら東京へ向かう事になりました。

渋の路地
// 渋の路地に入るとこんな風景も。なんというか、温泉だけにスチームパンクな佇まい。

[志賀高原]

カーステから流れるマジカル・ミステリー・ツアーも軽快に、美しい志賀高原の山道を進みます。途中、サワサキさんの温泉DVDにも収録されている『平床大噴泉』を見学。硫黄臭が入浴欲を高めるも、どこでお湯に浸かれるかはよくわからず、とりあえず一行が目指すは草津!

平床大噴泉

レッド・ツェッペリンのよく似合うような余程の霧の高原を抜けると、ゴツゴツとした岩肌が見え始めて再度凄まじい硫黄臭の温泉注意報。少ししたらもう草津に到着です。

[草津]

僕は草津は初めてだったのですが、なんというかもうTHE 温泉街!ですね。渋とはまた違う、もう少しシャバの匂いが強い温泉街。温泉街特有のいかがわしさにも、多少計算が見え隠れ。(渋のは天然な感じ)

湯畑

西の河原露天風呂という立ち寄り湯に入ったのですが、圧巻は湯量です。ドバドバかけ流されている広い露天はやっぱり気持ちがいい。硫黄ですが、そんなにキツい感じはなかったです。

そうこうしている間にも結構いい時間になってきたので、草津のお風呂はひとつだけにして最後の目的地へ向かいます。草津はまたゆっくり泊まりで行きたいと思いました。

[川原湯温泉]

草津から走ること数十分、何故かダパンプをBGMにぐーっとカーブを曲がっていくとTVや新聞で見覚えのある禍々しい橋のシルエット…この辺一体が渦中の八ッ場ダムの建設予定地なのです。

八ッ場ダムが建設された場合には沈んでしまう温泉「川原湯温泉」の聖天様露天風呂に入りました。
少し階段をのぼった所にあるあづまやに十畳程の浴槽があり、お湯は油っぽい感じでやや熱め、粘土のようなにおいがします。いいお湯。
たそがれ時にこのロケーションのお風呂は相当気持ちが良い。一時経つと辺りはすっかり闇に包まれました。

先に3人の方がはいってらして、そのうち一番のおしゃべり好きのおじさんは八ッ場ダムの橋に通じるトンネルを掘っていたおじさん。総選挙の3日前から待機命令が出たまんまとの事。ダムは中止だけど、橋は作るような話もあり、橋に通じるトンネルは掘らなければ意味がないしで、宙ぶらりの状態なのだそうです。
まさに渦中の現場でとばっちりをくらっている方ですから、ここには少々書き難いような過激な発言なども飛び出しながらしばし談笑。しかし話せば話すほど、本当に笑い話ではないリアルな現状が浮かび上がってくるのみで、おじさんの「まあ、今年はたくさん失業者が出るよ…。」の一言で、会話が止む。

ふと気付くと、湯船の6名は互いの顔が全く見えなくなり正に「誰ぞ彼?」の状況。僕以外みんな狸か狐の可能性もあるな、なんて空想していたら一言もしゃべらない左隣のおじさんの事が妙に気になってきます。岡本綺堂の本で読んだ柳里恭の温泉怪談を思い出してしまい、どうしても左隣のおじさんの顔がのっぺらのように思えてくる…。
風に冷えた体を湯に沈めると、「じゃ、そろそろ行きますか。」の声。懐中電灯の明かりがパッとついて、僕はすぐに左隣のおじさんの顔を見ました。「在る。」彼岸から此岸へ。

すると、謀ったかのように道路工事のおじさんが「ここは死んだ人もいるからね、そろそろオバケが出るぞ。」というような話題を切り出します。
もう一人のおじさんが「そういえばこないだの尻焼温泉の話知ってる?ずーっと膝を抱えたままでお湯に浸かってるお爺さんがいるから、あやしんで声をかけてみたら死んでたんだってね。」…やはりたそがれ時に人は皆、怪異を思うようです。

ここには、ふんどしの男達があっついお湯を掛け合う奇祭「湯かけ祭り」や、男性のシンボルを奉った「聖天様(しょうてんさま)」などがあり、瞬間の滞在でしたがなんとも"なじむ"場所でした。
ダムの話はとてもややこしいことで、考えれば考えるほどに複雑な気持ちになっていくのですが、何を失うのが一番の損失なのかという事だけは明白なんですね。なのに、それに向かえば全て丸く収まるというわけでもなく、またもビターさばかりのこの感じ。(完)


さてさて、3日間にわけてだらだらと書いてきたこの渋温泉下見旅行記ですが、ついに本日出演アーティストが発表となりました!

〈Naturally Gushing presents 『音泉温楽』vol,1〉

●11月14日(土)~15日(日)
●長野県・山ノ内町/渋温泉@歴史の宿 金具屋(大広間)&臨仙閣
●料金:両日通し前売券(オフィシャル手ぬぐい付き) 税込6.500円(300名様限定)
●出演アーティスト:
 ・DE DE MOUSE
 ・ASA-CHANG&巡礼
 ・渚ようこ
 ・七尾旅人
 ・METALMOUSE
 ・サワサキヨシヒロ Naturally Gushing Orchestra (N.G.O)
 ほか、温泉好きアーティストを絶賛ブッキング中!! HPにて随時発表。

●主催・企画制作:OmegaTriibe 協力:誰そ彼 
●チケット販売、イベント詳細:http://www.naturallygushing.com/

…といった具合に、かなり素敵な出演者の方々が登場します!これでチケット6,500円は安い。しかもオリジナル手ぬぐい付ですよ。イベント当日は、チケットとこの手ぬぐいを交換して、その手ぬぐいをリストバンド代わりに会場に出入りできるという仕組みになる予定です。

CDジャーナルではもうニュースとして掲載されていて、その速さにビックリ!!

今日もさっきまで打ち合わせをしていたのですが、今後もアーティストの追加発表があります。ライブだけでなく、渋の町や温泉も存分に楽しめるような遊びも色々と考えております。
11/14、15はみんなで温泉にはいろう!!▼

Posted by Takuya Endo at September 17, 2009 10:15 PM
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