September 16, 2009

渋温泉下見旅行 一日目

金具屋さん

*「11月14日~15日に長野 渋温泉で開催されるイベント、『音泉温楽 Vol.1』の現地下見に行ってきました。湯に浸かっているか、飲み食いしているか、喋っているか、という放電しまくりの二泊三日でした。渋温泉、とても素晴らしいところですので、イベントPRも兼ねて簡単な旅日記を。

[小布施]
他力本願Pのスギウさんと神谷町オープンテラス店長のキハラ君と共に、土曜朝から両国を出発。僧侶二名との同乗故か、午前10時からの仏教放談やマイケルヒット曲メドレーが車内で賑やかに交わされ、奇声を発する不気味な三人組は最初に小布施の街に到着しました。

小布施は一昨年、高井鴻山記念館を見に訪れた事があります。その鴻山をパトロンとして北斎が滞在していたせいか、なんとなく江戸の香漂う街。僕のイメージでは、小江戸川越の感じ。川越より全然小さいですが、そのミニチュア感がかわいらしいんです。

ここで、僕の以前の仕事繋がりで大変お世話になった長野在住のmatchyさんと合流して昼食。小布施といえば栗おこわがうまいのですが、おすすめの店が混んでいたらしく蔵部という酒蔵の内装を作り変えて営業しているお店へ。
栗おこわ豚汁セットを頼むも、豚汁売切れで普通の味噌汁になるとの由。ボリューム半減でしゅんとするも、ただの味噌汁もあら汁風でなかなかいける。もちろん上品な味の栗おこわも、付け合わせのキュウリの塩加減も良い。

matchyさんは我々のお寺まわりの活動に興味を持ってくださっており、僕の妖怪趣味や、3人の仏教放談にも共感を抱いて色々と聞いてくださるので、何やらながながとべらべら喋ってしまいました。
更に恥ずかしい事に、僕らのこの雑談は編集されてポッドキャスト配信されるとの事。matchyさんは『Qrtn(クルトン)』というタイトルでポッドキャストをされています。ファミレスで飯を食いながらの放談を流してしまうというような面白い発想の、いい意味でゆるーいポッドキャストで、奇しくも今回はその番外編のような体になったというワケ。

小布施を出て高山村へ、高山村にある光西寺さんに宿泊するテラス店長とはここでしばしお別れ。スギウPと二人で渋温泉へ向かいます。

[渋温泉]
湯田中の街を過ぎると、いよいよ渋温泉です。狭い道を車であがっていくと、両脇にグッとくる感じの風情ある旅館が伸びています。小雨が少し降っているものの、今日はちょうど氏神さまの天川神社のお祭りがあり、浴衣のおねーさんが番傘をさして歩いていたり、夕暮れ時になんだかとてもいい雰囲気。

二泊をお世話になる多喜本さんにチェックインをしてご主人に挨拶をすると、早速イベントのメイン会場となる金具屋さんの下見を手配してくださるとの事。荷物を置いて金具屋へ。
多喜本さんから更に温泉街をあがっていくと左に見えてくるのは確かに『千と千尋の神隠し』で見たあの建物!!

九代目の西山和樹さんが館内のご案内ツアーをしてくださいました。本来は宿泊者対象なのですが、下見という事で特別に。

金具屋さん玄関

まずは金具屋ストーリーから。

約250年前、土砂崩れにより一軒の鍛冶屋が地中に埋もれました。自分の敷地だった場所を掘り起こしたところ、5m下くらいから温泉が出てきました。その上に旅館を建てたのが金具屋の起こりです。
元鍛冶屋の名残もあって、金具屋という名前になりました。

西山和樹さんのひいおじいちゃんにあたる七代目の頃、湯田中まで鉄道が通ったため、「これからは湯治でなく、観光だ!」と、一念発起。宮大工数十名を連れて全国各地の温泉宿を巡り(!)、各所での技術や装飾の良い所を結集させ、横湯川沿いに『臨仙閣』を建設しました。
"臨川閣"が名前の由来で、要はリバーサイドホテル。昭和四年の事だそうです。この臨仙閣が今回のイベント『音泉温楽 Vol.1』の11月14日の会場となる予定です。10年前に休業してしまい今は使われていない建物。温泉だけがどばどばと流れ続けています。

その4年後の昭和八年に着工したのが斉月楼です。プロトタイプとなる臨仙閣建設の経験を更に活かしてかなり贅沢に、そして美しく、格調が高いながらも遊び心のある愛嬌をもった素晴らしい建物になりました。
実際見ると本当に凝っています。内装をひとつの街のようなイメージに作ってあり、客間の一部屋一部屋が「家」というコンセプトになっています。家それぞれ違う材料を使い、趣きも変えており、例えば部屋の玄関のひさしをとってみても茅葺屋根みたくなってたり、または瓦屋根だったり、貝殻が並べてあったり!

金具屋さん館内

本物の水車小屋の歯車が、廊下や壁に埋めてあったりと、とにかくセンスがかわいらしい。品はあってもお高く留まっている感じが全然ない。
一階から四階までの杉の木一本柱とか、ヒノキの一枚板で長い廊下を作ってたりと材料に関しても贅沢なこだわりです。

この斉月楼と隣接する大広間ホールにステージがあるのですが、会場は130畳ぶち抜き(途中に柱がいっさいナシ)で、一番後ろの人からでもステージが見えるように作られています。この広間でライブ演奏があるというワケです。

金具屋さん大広間

金具屋館内ツアーを終え、まるでファンタジーな建物の中でテンションがあがってしまった僕らは戻って多喜本さんの内湯に浸からせてもらいました。男湯は多喜本さんの独自源泉の硫黄の湯です。ようやく温泉に来た!という実感。結構温度は高めで、頭がしゃっきりとします。まあ、これからすぐに酩酊へ向かうのですが…。

[やりや]
風呂をあがると浴衣に着替えて下駄を鳴らして今宵の止り木を探します。結局、予め得ていた情報を頼りに、お蕎麦のやりやさんへ。

「名物 おでん」の貼り紙を見て、おでんを注文。初秋の温泉街の蕎麦屋で今年の初おでんを迎えるというのはなかなか良いシチュエーションです。突き出しの野沢菜もさすがの信州の味。そしてご主人がサービスで出してくださった煮物が、かなり煮込まれておりいい塩梅。

ご主人夫婦がなかなかのおしゃべり好きな方で、二人のやり取りがとても面白い。イベントの下見に来た事を告げると、「サワサキさんだろ?よく知ってるよ。」みたいな感じでフレンドリーに色々と話をしてくれました。ご主人がお祭りで笛を担当されていること、曲は2曲しかなくって地域ごとにアレンジだけ変るという事、やはり後継者がいなくて困っていること、子供達の笛ではビミョウなニュアンスが出ていないこと、八百屋のだれそれは小澤征爾と友達らしいこと、ご主人は前に築地本願寺前を通りかかったが本堂の階段までの距離が長過ぎて門をくぐれず向かいのマック2階から眺めていたこと、などなどイイ話が満載ですっかり夜も更けてしまいました。
シメにもりを二枚頼んだのですが、ちょっともさっとした田舎そばで僕はなかなか好み。つゆが旨くて、そば湯は出し忘れられてしまったのですが、そのままでもちびちびやってたら全部飲んでしまった。

すっかり酔っ払って坂道を転がるように下る間に、まだやっているラーメン屋を発見。何の疑問も無く暖簾をくぐってしまい、更に瓶ビールとラーメン。。。(これはやり過ぎと翌朝反省会)
多喜本さんの露天に入ってから、部屋に戻りなんとか歯を磨き、そのまま布団へバタン。スギウPの「遠藤君、トイレにはトイレのスリッパがあるんやから、部屋のをいれたらあかんで。」という言葉がこの日の最後の記憶となりました。(二日目に続く)▼

Posted by Takuya Endo at September 16, 2009 02:43 AM
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