May 27, 2009
他力本願でいこう!2009、怪談文芸ハンドブック、幻想文学第44号
*「いよいよ今週末に誰そ彼 Vol.14をやります。スイス人のAndreaによるミニマルテクノ VS 尺八奏者のKenji Ikegamiさんという組み合わせは絶対に面白いはずなので、空いている方は是非遊びに来て下さい!!
それとこの夏もお楽しみ、恒例となりました『築地本願寺ライブ 他力本願でいこう!2009』も動き出しました。先日、第一回目の打ち合わせを行ないまして、今年もなかなか面白いイベントになりそうな手応えを感じました。8/22(土)開催予定ですので、今から皆さん空けておいてください~。
サイトもオープンしました。
http://hongwanji-shutoken.net/tariki/
杉生Pがtwitterに初挑戦中です。応援しましょう。
あと、宣伝が続きますが誰そ彼メルマガ『誰彼通信』の第二号も無事発行と相成りました。1ヶ月遅れでバックナンバーをサイトに掲載していっています。こちらをご覧になって興味をもたれた方がありましたら、是非ご登録願います。登録は誰そ彼サイトの左上のテキストボックスにメールアドレス(PC推奨)を入れて送信頂くか、僕に直接メールでアドレスを送ってください。
誰彼通信のバックナンバーはこちら
http://www.taso.jp/cat/
僕は『たそがれ往来紳士録』という連載をしています。"3分間でわかる異界のモノ達"をテーマに、短いテキストの中であっちとこっちを行き来している曖昧なやつらの愛おしさを伝えていきたいと思っています。(NO.002にて既に長文化が進んでいますが…)

そのNO.002では太歳をテーマに取り上げてみました。最近の僕の中国への興味を徐々に出していきたいなと。その最初の試みが太歳です。
東雅夫さんの『怪談文芸ハンドブック』という本がとても便利でタメになるのです。これは"史上初!「即効性」怪談入門ハンドブック"を謳っておりまして、確かにこれは「即効性」!怪談の起源と捉えられる古い話から、どのような変遷で現在に至るかをスッキリと体系立てて見られるのが嬉しい。おぼろげながら知っている知識が、徐々に位置を持ち自分の中で整理されていく感触が気持ちいいです。引用も絶妙で、書名の羅列も安心感に繋がります。読みたい本が一気に増えて大変です。
怪談の歴史を紐解く第二部の第一章「古代の文学と怪談と」では、中国における怪談文芸の系譜を紹介しています。このパートだけで、暫くの僕の中国熱を満たしてくれる書名がいくつも手に入りました。
取り敢えず、竹田晃さんという方が六朝志怪や唐代伝奇研究のエキスパートとの由、彼が寄稿している『幻想文芸 第44号』を入手してみました。特集は「中国幻想文学必携」という事で、今の興味にずばりな内容です。竹田晃さんの文章の中で早速とてもグッとくるご指摘を引用
“中国の冥界は山道を歩いているうちについ迷いこんでしまう土地であったり、再生の許しを得た場合には自力で歩いて帰れる範囲に想定された世界であったりする。”
…そうそう、こういう"ご近所異界"な感覚に惹かれます。境界がはっきりとせず、ゆるやかに異界に迷い込んで、ゆるやかに帰還。切り替えのタイミングが定かではなく、そのポイントを想像するのが楽しいという。
同書には14年前の京極夏彦さんのインタビューも掲載されてました。ちょうど、『狂骨の夢』が刊行される頃。この当時に「怪談の瀕死」を指摘されており、怪談の復興をしたいとおっしゃってます。実際この後、ご自身でも怪談をテーマにした作品を書いてヒットさせたり、最近では『耳袋』を現代語訳&アレンジした『旧怪談』等の作品も出したりと、本当に"怪談復興"に携わり成功させている。東雅夫さんが『怪談文芸ハンドブック』のような良い本を出したというのも、この脈々と続く"怪談復興"のひとつの到達点だと思います。▼
Posted by Takuya Endo at May 27, 2009 12:43 AM










