March 27, 2009
スチャダラパー、田島貴男

*「スチャダラパーのNewアルバム『11』、Amazonさんから届いたので早速聴いております。前作『con10po』から顕著になったビター感が更に増量中。ビターの中にもスイートなノスタルジアを潜ませていた『con10po』でしたが、本人達も強調しているようにアラフォー We gotta goな彼らは微糖 無糖の方向性のもよう。珍しく女性ゲストボーカルを迎えているも、bird、ハルカリ共に甘さ控えめなのです。木村カエラの存在も、このアルバムの中で聴くと妙に浮いてしまっていて、輸入菓子の色付き合成甘味料といった按配。
だけになんともしっくりきます。トラックがまるで『The 9th Sense』の「EXTRA エクストラ」を未来へ暴走させたような、テツ向けスチームパンク「Station to Station」はロボ宙さんとの連結が安心安全のSmoothなノリ心地です。アニの"A"列車が"B"のSURE SHOTまで駆け抜ける疾走感。それで一気に銀河から、じゃなくって銀座から築地までの数分間な失速感、はたまた駅弁横目にディスカバリーな失踪感もあったりと、めまぐるしいライドに酔っ払うのが気持ちいい。
苦味が象徴的なのは2曲目「Antenna of the Empire」か。"替えろ 替えな 買いだ 買いだ バカでかいメーカー まさにエンパイア"というフックは本当に今の気分を言い得ています。"とにかく またお金が必要 エコと便利という名の横暴"なんてフレーズも。
最近田島貴男さんの日記で大共感した名文があって、僕は自分の最近のもやもやした気持ちをこんなに分かり易い言葉で素直に表現されている事に感激してしまい紙に出力して持ち歩いているんです。全文ここに引用したいくらいなんですが簡単に要素を抽出すると、何かにハマっている人はとりあえず元気で、感性が生きていて、外の対象に心が開かれている。反対に、なにもかもいろいろ飽きてしまってなにをやるにもめんどくさいという状態は、すこし死に近い、危険な状態なのかもしれない。という前置きをしつつ、資本主義が進んだ状態というのは商品やサービスや情報が行き渡り過ぎたせいで、あらゆる物の価値が下がり消費者も食傷気味で何もかも飽きちゃった状態であると。そんな感覚がみんなに蔓延してきているのが今の時代なんじゃないかと。
ほんとそう思います。自分も実際問題面白がれるような何かが無いんです。オモロなラップを身上とするスチャラカでスーダラなお兄さん達もきっとそうで、世にオモロが無いからこそ今はシリアスでシニカルなモードなのかなあと。垣間見える希望がレトロフューチャーなラスト曲「Good Old Future」というのがなんとも切ない…。
改札がまだハサミだった頃
電話が携帯できなかった頃
まだゲームがカセットだった頃
まだ女子の眉毛が太かった頃
まだタバコが何処でも吸えた頃
まだ大体国営だった頃
そんなGood Oldな空気がもう一回未来でつながるように、いつか痛快な未来がくるように、僕らは「でもやるんだよ」精神を忘れないようにしよう。と、思ったのです。▼
::リンク::
Tajima's Voice (3/11の日記)











