September 23, 2005

The Rolling Stones "A Bigger Bang"

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*「前回のエントリーにも書いたようにリスナー歴たかだか10年の僕は、リアルタイムで“かっこいいストーンズのアルバム”の発表に立ち会った事がありません。おそらくオリジナル盤でいうと『ヴードゥー・ラウンジ』と『ブリッジズ・トゥ・バビロン』…なので、ずっとベスト盤止まりでした。それで数年前レコード店で働き始めてから漸くアルバム単位で遡ってみて、やっとその偉大さを想いました。愚かな事に。

しかし高校時代に読んだSF小説のせいであれほど憧れたブライアン・ウィルソンの『スマイル』だって、おじさんの声で今更録音されたってなんとなく夢が壊れてしまったような気がしていたし、況してストーンズなんて90年代以降の作品が実際問題あまり聴けないだけにもう…(略)そんな気分で新作の噂を耳にしても特に気に留めていませんでした。しかし、ラジオから流れてきたストーンズの先行曲になんとなくいい予感がして、その後もぽろぽろとオンエアされる新作からの楽曲を聴き、これは傑作だ!と確信。アルバムの発売(CCCDでないUS盤)を待ち望むまでその期待は高まりました。

“今の音”と所謂“ローリング・ストーンズ”がいい塩梅で折衷しているというか、悪い意味でなくスリリングというより安心感のある作品です。良い音で聴けるロック・サウンドは紛れも無く今ならではの楽しみの在り方だと思います。そして単純明快に気持ちの良いリフとサウンド、グッとくるメロディーと声、まるでロックンロールの醍醐味をただ愚直に吐き出しただけのような。それでいて、たまに今っぽいスパイスが効いたサウンドが登場するのは、ドン・ウォズの仕事でしょうか?当初はミックの口から“ダスト・ブラザーズ”なんて名前も登場していたようです。それはそれで聴いてみたいとは思いますが、またドン・ウォズだったのが吉と出たという気もしてなりません。彼の手腕でコントロールしてるのかはわかりませんが、セル・アウトの度合いがなんとも絶妙です。例えばM-4のドラムなんかはピザとコーラでMTVなキッズ達にもアピールできそうですし、M-5のようにもろに日本人が好みそうなバラードもあります。かと思えば続くM-6はブルーズだったり、M-9のキースヴォーカル曲もこの秋味わい深い1曲。全部で16曲もある長尺アルバムなのにわりと飽きずに聴ける、今の僕にはとても安心感のある一枚です。▼

Posted by Takuya Endo at September 23, 2005 12:46 AM | TrackBack
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