October 27, 2004

羅針盤 "いるみ"

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*「序盤、特に3曲目などはジョン・ケイルとモーリン・タッカーが乗移ったか?というほどのミニマル・ロック。居心地のむず痒いテンポのビートとギターの刻みに載せるきれいなメロディーが正にベルベット・アンダーグラウンドのよう。ジャーマンロックのアンダーグラウンドの湯加減ではなく、アメリカン・サイケの温度感と言った方がしっくりくるのは何故かしら。山本精一さんという存在がシンガーソングライター的な文脈も捉えているから?

羅針盤は前作 "福音" である種のストイックさを携え、次のステップに進んだというような印象を受けました。その要因として考えられるのはタイトルや歌詞にも顕著ですが、宗教的と言えるほどの神々しさを垣間見せていた点も挙げられます。それまでの彼岸のひだまりを抜け出して、天上から差しこむ眩い光りで空間を飽和させてしまう瞬間がいくつかあったように思います。今作に関しては天上の光りは教会のステンドグラス越しに和らいで届き、"福音"以前とは質感の違う親和性を獲得しているような気がします。ピアノに導かれて始まり美しいギターノイズで終幕を告げるラストの曲 "チャーチ" がとても感動的です。

「神は今 地に降りて この世の果ての教会で祈る」 ▼

Posted by Takuya Endo at October 27, 2004 10:32 AM
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